1:2013/09/10(火) 17:04:28.94 ID:
 『アンジェリーナ』『SOMEDAY』『約束の橋』などの曲で知られる佐野元春。
27歳の時に自身が制作した幻の音楽ドキュメンタリー『Film No Damage』が
9月7日、公開される。デジタル・リマスタリングされて30年ぶりに蘇った映像を
振り返り、その“ロック史”を語った。

――当時、音楽ドキュメンタリーを作ることは珍しかったとか?
80年代中盤からMTVが始まって欧米では映像と音楽が密接に結び付くんですが、
それ以前はバラバラ。MTVは“ビデオ”というハードウェアが一般的になった後の
プログラムで、それ以前は“フィルム”でしたから、凄くコストがかかったんですよ。
それを、どう回収するの?という話です。それでも僕は記録しておきたくて、
自分でプロデュースして作りました。

――それだけ思い入れのある映像なのに、オリジナル原版が行方不明だった?
事務所にVHSのテープはありましたが、あくまで資料程度のクオリティー。オリジナルは
貴重だし、力のあるものですから、「ぜひ探し出してほしい」と関係者に声をかけていて、
去年、レコード会社の倉庫の奥のほうから「見つかった」というニュースが飛び込んできて……
嬉しかったですね。まもなく「デジタル・リマスタリングして上映してみたい」という話を頂いて
30年ぶりに蘇ることになって、「素晴らしいな」と思いました。

――久々にオリジナルを見た印象は?
多少シャレて言えば、タイムマシンに乗って27歳の自分に会いに行ったような……
若い頃特有の性急さ、経験がない部分をカバーしようとする向こう見ずな情熱、
そして、過剰さ……このフィルムの中の僕には、そんな要素を感じます。
当時の僕は日本の音楽を丸ごと変えようと思っていた。何かを変えるときは
過剰さが必要で、通り一遍では変わらない。理屈を吹き飛ばすだけの過剰さ、
イコール、ロックン・ロール。(
>>2
以降に続きます)

ソース:〈週刊朝日〉-朝日新聞出版|dot.(ドット)更新 2013/9/10 16:00
http://dot.asahi.com/wa/2013090600015.html
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